男女問わずファッションアイテムとして人気のオニツカタイガー。
メジャーブランドが90年代のスニーカーの復刻版を多数リリースするなか、さらに古い50年代から80年代のかなりヴィンテージなデザインを豊富なカラーバリエーションでラインナップしてくれているので、人とのカブリを気にする男性や、オシャレに敏感な女性まで幅広く支持されています。
今回は、そんなオニツカタイガーのスニーカーをより選びやすくするために、展開中の全モデルを画像付きで解説していきたいと思います!
目次
オニツカタイガーとは?
「オニツカタイガー」は、アシックスの主要ブランドのひとつ。
アシックスの前身であるオニツカ社が、自社開発したスニーカーに「強さと速さの象徴」として虎印を刻印したことから、オニツカタイガーのブランドは始まりました。
オニツカタイガーは数々のオリンピックやマラソン競技などで知名度を高めていき、70年代頃にはすでに世界的なブランドになりましたが、企業合併などによる「アシックス」へのブランド統合で永らくオニツカタイガーとしての商品リリースが停止していました。
それが、近年の復刻ブームの中でブランドが大復活。最初は主に海外で人気に火が付き、逆輸入の形で日本でも人気が高まっていきました。
現在では、アスリート向けシューズの開発をアシックスが、90年代以降の機能性スニーカーの復刻をアシックスタイガーが、そして創業期の50年代から80年代頃のヴィンテージデザインを現代風ににリバイバルする役目をオニツカタイガーが担うようになっており、特に近年のレトロスニーカーブームの中でオニツカタイガーは一大勢力となっています。
オニツカタイガー人気・定番ラインナップ画像つき全解説
ランニングシューズベースのスニーカー
MEXICO 66(メキシコ66)
1966年のメキシコオリンピックに向けて開発された本格ランニングシューズ。
1960年代のトレンドである、薄底・軽量を追及した仕様です。カカトの折返しや×状に組み合わされたヒールのストライプ、そして強度アップにも一役買うタイガーストライプなど、無骨なデザインが逆に今となってはオシャレで人気です。
SERRANO(セラーノ)
メキシコより少し後の1970年代の陸上スパイクをベースとしたスニーカー。スパイクの特徴である薄底、軽量が活かされたモデルです。
70年代の一大ブームであるナイロンを採用したモデルが多く、素材の自由度が上がったことからカラーバリエーションが多い事も特長です。
TIGER CORSAIR(タイガーコルセア)
オニツカタイガーがアメリカ進出した際に「コルテッツ」という名前で大ヒット商品になったのがこちら。
商品開発は後のナイキの前身であるブルーリボンスポーツ社の発案をキッカケにしており、当時は機能性・デザイン性どちらの面からも業界の度肝を抜きました。しかし、その後ナイキ独立に当たって、裁判沙汰に発展し、「コルテッツ」という名前が使えなくなったため「コルセア」として再リリースされました。
ナイキのコルテッツよりも若干細身で静観なので、こちらの方が好みという方もいるのではないでしょうか。
CALIFORNIA 78(カリフォルニア78)
1970年代後半に巻き起こった日本のジョギングブームの代表作。
それまでのアスリート向けの仕様から一般向けの仕様になり、アスファルト向けにソールは少し厚めに、そしてカカトには夜間の安全性を高める大型の反射材が搭載されています。
EDR78(イーディーアール78)
1978年にリリースされたトレイルランニングシューズがベースのモデル。
トレイルランニングの際の悪路走行も想定したカカト上部からつま先まで一枚のアウトソールが巻き上げるように接着されています。それまでのナイロン中心の素材から、メッシュ素材のモデルに変わり通気性もアップ。また、中敷にオーソライトを搭載し履き心地も向上しています。
TIGER ALLY(タイガーアリー)
現オニツカタイガーの一番人気と言っていい定番がこちらのタイガーアリーです。以前はタイガーアライアンス(Tiger ALLIANCE)という名前でしたが、リニューアルの際に名称を変更しました。
ニューバランスなどのハイテクスニーカーにも通じる洗練された無駄の無いデザインと、アルファゲルを搭載したソールやヒールパッチなど先進的な機能性も盛り込まれた傑作です。
COLORADO EIGHTY-FIVE(コロラド85)
1985年に発売されたアウトドア向けのランニングシューズ。
特徴はオフロードを想定した巻き上げのソールと、ミッドソールに配置された3つの穴。ソールの柔軟性を高めるこのレイアウトは現在のアシックスタイガーでも採用されており、当時のトレンドです。
ちなみに、こちらは人気がありましたが、現在はメインラインアップからは外れているようです。
SAMSARA(サムサーラ)
1980年代のランニングシューズをベースにしたスニーカー。
タイガーアリーとも通じる、ソールの機能性に爪先部分へアウトドアランニングの仕様を盛り込んでいます。また、アッパーは高品質のレザーにパンチングでタイガーストライプを描くチャレンジングなデザインで、ファッション性もかなり高いです。
テニスシューズ、コートシューズベース
GSM(ジーエスエム)
アディダスのスタンスミスや、プーマのGVSpecialなどにも通じる、クラシカルなテニスシューズ。
どんなファッションにも合わせられる、ど定番商品として人気です。シューレースのハトメがジグザグ形状になっているのが特徴で、足のフィット感を高めてくれる効果があります。
LAWNSHIP(ローンシップ)
1974年に開発されたテニスシューズ「LAWNSHIP 3O」の復刻。
当時、ルールでシューズは白と決められており、デザインの差異を出しづらかった中にあってなんとか遊び心を入れようとした意欲作です。
一見、白一色ですが、ヒールパッチだけエナメル素材を使っており、光の当たり具合でキラキラと光りインパクトを与えました。タイガーストライプはありませんが、アッパーに通気孔がもうけられ、蒸れや靴づれを防止してくれます。
→スリッポンデザインの「APPIAN(アッピアン)」もあります
MONK(モンク)
革のドレスシューズでは定番のデザインである、ダブルモンクをモチーフにした、面ファスナー採用モデル。
脱ぎ履きのしやすさだけではなく、高品質の質感抜群のヌバックレザーと悪目立ちしないデザインな為、スニーカーでありながら上品さが漂います。合わせ方次第ではオンオフどちらでも活躍できそう。
バスケットシューズベース
OK BASKETBALL RB(オーケーバスケットボールアールビー)
1950年代にオニツカがスポーツシューズメーカーとして名を上げるきっかけになった伝説的なバスケットボールシューズを当時のレトロな雰囲気をそのままに復刻。
丁寧に縫製されたナイロンのアッパーはヴィンテージ感抜群。スノーブーツのようなハイカットがシブい。
登山シューズベース
MNR AP(エムエヌアールエーピー)
1970年代の「ムナリ」という登山靴がデザインのベースにANDREA POMPILIO(アンドレア・ポンピリオ)とのコラボレーションで誕生した個性的なスニーカー。
Dカンのシューレースやソールなどは登山靴の機能性を活かし、シンプルで上品なアッパーは紳士向けレザーシューズの文法を踏襲しています。
MONTE(モンテ)
1950年代の登山用シューズからインスパイアされた個性的なデザイン。アウトドア感は少し抑え気味にし、都会的な印象を持たせています。履き口はアシックスタイガーの各シューズで採用されているモノソック機構が採用されています。
アッパーは多数のパンチングで穴があいており、そこに自由に靴ヒモを通してレイアウトが可能で、そこでも個性をアピールすることができるようになっています。