アディダスの定番、どこか似てる「ガゼル」と「キャンパス」の違いを検証

ABCマートのCMでも放映され、ファッションアイテムとして大注目のアディダス「ガゼル(gazelle)」と「キャンパス(campus)」

ランニングシューズだけでなく、カジュアル路線でも勝負をかけるアディダスの主力モデルです。

何かと比較されがちなこの二つのモデルは、どちらも、定番感のあるクセの少ないデザインで、男女はもちろん、デニムにもスカートにも合う究極的な万能性で大人気のアイテムとなっています。

一見、形や色合い、素材感などが非常に似ていますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?今回は、その形だけではなく、誕生のバックボーンから詳しく紐解いて行きたいと思います。

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アディダスの人気スニーカー
「ガゼル」と「キャンパス」を比較してみた

それぞれのデビュー年とバックボーンについて

まずは、それぞれの歴史から紐解いていきましょう。

▽アディダス ガゼル(adidas gazelle)

アディダス ガッツレー ガゼル adidas GAZELLE ガゼル カジュアルスニーカー メンズ レディース シューズ BB5478 (26cm)
  • デビュー年:1968年
  • バックボーン:サッカー選手用トレーニングシューズ
  • ブレイクのキッカケ:スケートボーダーからストリート必携アイテムへ
[アディダスオリジナルス] スニーカー GAZELLE ブラック 27 cm

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▽アディダス キャンパス(adidas campus)

[アディダスオリジナルス] CAMPUS キャンパス スニーカー BZ0085 グレースリーF17/ランニングホワイト/チョークホワイト 28 cm
  • デビュー年:1983年
  • バックボーン:バスケットボールシューズを原型としたコートシューズ
  • ブレイクのキッカケ:誕生から約10年後、ビースティーボーイズが着用し一躍脚光を浴びる

ガゼルは、1968年発売。サッカー選手を中心にアディダスがサポートしていたトップアスリート用のトレーニングシューズが原型のモデルです。ドイツ読みでは「ガゼル」ではなく「ガッツレー」と呼ばれており、昔からのファンはその呼び名の方がしっくりくるのではないでしょうか。

運動前のウォーミングアップやロードワークなど様々な用途で使える万能性で人気を博し、どんな路面でも適用する性能とクセのないデザインで、スケートボーダーたちにも愛され、ストリートファッション必携のアイテムとなりました。

一方キャンパスは、1972年にリリースされたバスケットボールシューズ「トーナメント」が原型です。その後継シューズとして、より多目的に使用できる「コートシューズ」として1983年にリリースされたモデルとなります。

ちなみに、コートシューズとは、テニス”コート”やハンドボール”コート”、バスケットボール”コート”など、競技を行う場所のことをコートと呼ぶスポーツ全般で使用することが出来る、特定のスポーツ専用ではないスポーツシューズを指しています。

キャンパスは、80年代にトップアスリートではなくカジュアルシューズとして人気を獲得しましたが、本格的なブレイクは90年代にビースティーボーイズがキャンパスのデッドストックを着用したことだと言われ、以降、今日の人気に至ります

デビューが15年も違う上、バックボーンとなるシューズの原型も全く違うんですね。

ガゼルとキャンパスの形の共通点と違いについて

では、次にカタチの違いについて見て行きましょう。

シューズの形状を見ると、どちらもランニングシューズと違い、ソールが平らなところは共通していますね。また、アッパーのスリーストライプ周りも非常に似ています。ヒールが丸みを帯びた形状なのは共通ですが、ガゼルの方がヒールパッチが大きいですね。

今度は全体的に見ていくと、ガゼルがサッカーシューズの趣を残し、全体的に細く足の小指辺りが少し広がるレイアウトなのに対し、キャンパスは少し丸みのある並行に近いレイアウトになっています。

また、ソールの接着が、キャンパスがソールの周りにステッチをはわせた頑丈なつくりなのに対し、ガゼルはシンプルにソールとアッパーを貼り合わせ、ラバーテープを周囲に巻き付けたデザインです。

さらに、アウトソール自体もガゼルが小さなスパイクが密集したようなつくりなのに対し、キャンパスはウェーブ型のソールを採用。このウェーブ型のソールはバスケットボールシューズの文法を踏襲しています。

細かなところに原型が屋外競技か、屋内競技かという特徴が出ています。

そして、一番の違いは爪先とシューレースの形状です。

ガゼルは、爪先にT字のような革のパーツが縫い合わされ、シューレースがU字型になっているクラシックデザイン。元々がサッカーのトレーニングで用いられたというだけあって、60年代のサッカーシューズを思わせるスタイリングになっています。

一方、キャンパスは爪先からシュータンまでが一枚のパーツで作られており、シューレースはアッパーのサイドから挟み込むような形状となっているのが分かると思います。この作りは同じくバスケットボールシューズとして一斉を風靡した「オールスター」と同じ設計であり、アディダス80sのバスケットボールシューズの共通レイアウトです。

このように、一見似ているように見えますが、細かなところでそれぞれのバックボーンが感じられるスタイリングになっているんですね。

アディダス ガゼルのコーデ集

最後に海外セレブのオフショットやルックブックからガゼルとキャンパスの着こなしを見て行きましょう。

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アディダス キャンパスのコーデ集

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