夏はスポーツジムの需要が最も高くなるシーズンと言われています。
その一つの理由は、海やプールに行く人のカラダづくり。もう一つの理由は、暑い日差しを避けつつランニングなどの運動をするためだと言われています。エアコンの効いた快適な環境で熱中症の心配なく運動ができるスポーツジムは夏の運動不足解消の強い味方です。
初めてスポーツジムに通う際には、準備しなければいけないものとして、Tシャツ・ハーフパンツなどのウェアのほかに、当然ながら運動用のシューズも必要になります。
今まで屋外用のランニングシューズしか持っていない人や初めて買う方もいると思いますので、今回はスポーツジム用シューズの選び方を考えてみたいと思います。
目次
スポーツジムの環境から考える最適なシューズ
そもそも、一部フィットネス用としてマーケティングされている商品はありますが、厳密にスポーツジム専用と定義されるスニーカーはありません。
それは、考え方によっては何を履いてもいいということにもなりますが、一方で最適なものを自ら選ぶ必要があるということでもあります。
ですので、今回はスポーツジムの環境から逆算するアプローチで考えてみましょう。
スポーツジムの環境①フローリングもしくはフロアタイル
ジムの多くのエリアを占めるのがフローリングのようなツルツルした地面です。体育館の床のようなものを想像するとよいと思います。
様々な運動をするにあたり、踏ん張りは重要なのでグリップ力は最重要です。しかし、アスファルトでのグリップ力とフローリングでのグリップ力は根本的に違うので、その違いを念頭に入れた靴選びをしたいものです。
また、基本的に床にクッション性はないので、足の衝撃吸収はシューズの性能に依存します。 EVAソールやゲルソールなど、クッション性の優れたソールを選びましょう。
スポーツジムの環境②芝生エリア
ジムによっては稀に芝生エリアが設けられている施設もあります。芝生エリアでも土足OKの施設が多いようです。芝生上はどのようなシューズでも問題ないでしょう。
スポーツジムの環境③ランニングマシン上(ラバー)
有酸素運動の定番、ランニングマシンの走行面はゴムラバーで出来ています。
ゴムラバーはそもそもグリップ力が高いのでどんなシューズでもある程度走ることができますが、スパイクの高いシューズだとラバーに食い込んでしまう可能性があるので、スパイクのない平坦に近いシューズの方がよいでしょう。そこさえ守れば、走行性能を重視した靴選びに振り切ってOKです。
具体的には、足の蒸れを防ぐメッシュやニットが使用された軽量のランニングシューズがよいと思います。
スポーツジム用シューズに求められるスペック
- 高いグリップ力
- 厚すぎないソール
- 高い衝撃吸収性能
以上のことを考えると、スポーツジムは体育館に近い環境だと言えます。
つまり、ツルツルした地面でのグリップ力が重要になります。
体育館でグリップ力の高いシューズといえば、バッシュなどを思い浮かべるかもしれません。確かにバッシュのグリップ力は抜群ですが、ランニングなどの有酸素運動をすることを考えると、もう少し薄底のシューズを選ぶべきでしょう。
逆にランニングシューズモデルだったとしても、オフロードやトラック競技向けのスパイクやゴムではないソールのシューズは避けた方が無難です。
また、ランニングや高負荷なジャンプ運動などをする可能性を考えると、衝撃吸収力が高いことも条件となります。
スポーツジム用シューズの選び方
高いグリップ力重視で選ぶ
ウェートやエアロビクスなど、フロアを中心に運動を行う場合には、不意に滑ってケガをしないよう、グリップ力の高いシューズを選びましょう。
グリップ力はアウトソールの素材で決まります。レトロなガムソールなどは屋内利用に適した素材と言えますが、選択肢が限られてしまうかもしれません。そういう場合は、シューズ裏に細かく溝が刻まれた扁平なものや、吸盤状のソールになっているシューズを選ぶと外さなくて済みます。
衝撃吸収力で選ぶ
衝撃吸収力で選ぶなら、ソールが高性能であることにこだわりましょう。
特に、エアソールやゲルソール、フォームドウレタンなど最新技術が搭載されたスニーカーを選ぶのが良いでしょう。各社ともに様々な工夫を凝らしたシューズをリリースしているので、よく比較して選びましょう。
走りやすさと快適性で選ぶ
走りやすさと快適性で選ぶなら、やはり重視すべきは通気性とフィット感です。両方を両立できるシューズとしては、メッシュはもちろんですが、ソックス機構で履くことができるニットスニーカーも外せません。