巷ではダッドスニーカーブームと呼ばれ、ちょっとゴテゴテした、スーパーの二階で売ってそうなスニーカーがブームになっています。
そんな中、履きこなす人を「ロッパー」と呼び、一部で人気が高まってきているスニーカーがあります。
それが、ダンロップです。
目次
ダサいスニーカー=ダンロップ??
ダンロップというとタイヤのイメージしかない方も多いと思いますが、戦前から住友ゴムとしてゴルフボールやテニスボールを製造するなど、タイヤで培ったゴム加工技術を活用した製品開発に注力していました。
その一環としてスニーカーの製造にも着手。現在は、広島化成という、戦後、ゴム草履の製造で発展した日本企業がライセンス製造をしています。
そのダンロップのスニーカーは、「ダサい」「オタクっぽい」とかそういうイメージで語られることが多い不遇なブランドとなっています。
確かに、有名メーカーとは桁違いに安いので、あまりファッションに興味のない人がとりあえず買うスニーカーという認識になってしまっているのかもしれません。
しかし、それだけではダサいことにはならないはずです。
もう少し詳しくダンロップのスニーカーについて見てみましょう
ダンロップのかっこよさ
確かに、下のようなヤツはあまりカッコいいとはいえませんね。
ちょっと野暮ったいというか、ハイテク感を協調したアッパーが逆に素材の安っぽさを際立たせてしまっているように思います。ちょっと小学生的というか、お世辞にもこだわりなどを感じるものではないです。
しかし、こちらなんかはどうでしょうか?
見方によってはトレッキングシューズとして結構いけているのではないでしょうか?
ちょっとメレルっぽい感じもあって、さらに、防水防汚加工。それが5000円以下で手に入るのならかなりの高コスパシューズです。
ダンロップの商品流通
個人的に一番問題だと思っているのは、この流通の部分です。
どういう事情があってかわかりませんが、ダンロップのスニーカーはその多くがスーパーや個人商店など、あまりオシャレとは言えない場所で販売されています。
おそらく、ブランドイメージ、営業方針、差別化戦略の結果、そこに落ち着いたのだと思うのですが、決してモデルのカッコよさや機能性が評価される市場ではないスキマを狙った流通となっています。
ちなみに、ダンロップのシューズの営業は、全て広島化成の子会社が全国に支社を展開して行っているようです。そこら辺のネットワークの問題も流通先が限られていることに関係していると思われます。
いずれにしろ、手に入るショップのプロフィールと、購入者のプロフィールは自ずと似通ってくるということです。
人気のモデルさんなんかが一度でも履いたら、急にセレクトショップに並びだすかもしれませんが・・・。
ダンロップの商品の値段
値段はどのモデルを見てもものすごく安いです。
先ほど、上で挙げたトレッキングシューズ風のスニーカーも5000円以下という破格です。この値段の安さがファッションに無頓着な人には嬉しいのでしょうが、かっこいいモデルまで安売りしてしまっている感は否めませんね。高価格帯を準備し、ブランディングを見直せば、大手流通でも通用するのではないかと思うのですが。
ダンロップのイケてるモデル
ダンロップの中にも、普段使いで一目置かれるようなイケてるモデルは存在します。人に「良い靴だね」といわれ、「ダンロップだよ。」と答えたときの相手のリアクションを想像すると、思わず顔がにやけてしまいますね。
ダンロップ エアロジャンプ
カカトにエアマックスのようなエアロ素材を採用し、クッション性を高めた一足。最近のダッドシューズの文法も踏襲しており、センスを感じさせる一側になっています。
ダンロップ デジソール
ダンロップが人の歩行を科学した、高性能ウォーキングシューズ。仕事にも履いていけそうなシックなデザインです。
ダンロップ マックスランライト
トレッキングだけではなく、あらゆる場面で活躍する万能スニーカー。メレルやコロンビアっぽさも感じるかっこいいモデルです。
ダンロップ ユニエース
シンプルで使い易いタウンスニーカー。デニム風のアッパーがファッショナブル!
まとめ
総じて、確かにダサいスニーカーも多いですが、イケてるモデルもいっぱいあります。そういう意味でも過小評価されているメーカーの一つと言えるのではないかと思います。
でも、個々をしっかり見ていけば結構カッコいいので、人気のモデルさんとかに履きこなしてもらえれば、一躍ブレイクできるポテンシャルはあるのではないかと思いますね!