目次
ジャガーΣ(シグマ)04を白スニーカーの新スタンダードにしたい
当サイトでも何度も取り上げているのが、ムーンスターの「ジャガーΣ(シグマ)04」です。
当サイトでは、「ムーンスター=ダサい」とか、「ムーンスター=中高生向け」という先入観を取り払い、日本が誇るシューズメーカーの一つとしてムーンスターをアシックスと同等にオススメしてきています。
アシックスにとってのフラッグシップが「ゲルライト」であるように、ムーンスターにとってのフラッグシップは「ジャガーΣ」だと思っています。白スニーカーとしてナイキのエアフォースワンに勝るとも劣らない魅力を感じるこの一足をぜひ、皆さんに手に取っていただき、履いてもらいたいと思っています。
かくいう私も、ジャガーシグマを持っており、時には会社に履いていくこともあります。
ジャガーΣ(シグマ)04には2種類ある
ジャガーシグマを選んでいると、ある疑問にぶつかります。それは、ジャガーシグマには2種類あるということです。
といってもピンと来ない方も多いでしょう。厳密にいえば、同じ形、商品名なのに、型番が二つあるのです。
一つは、「ジャガーΣ(シグマ)04CL」。
もう一つは、「ジャガーΣ(シグマ)04」です。
写真を見ても何が違うか全く分かりませんが、何となく雰囲気が違うような気もします。
そんな微妙な違いを、今回は東京・銀座にあるムーンスターのフラッグシップショップ「MOONSTAR Factory Ginza」に行って店員さんに直接聞いてみました。
ジャガーシグマCLの「CL」って何?何が違うの?
東京・銀座の「MOONSTAR Factory Ginza」は、普段は革靴やメイドイン久留米ラインの取り揃えなのですが、4月~5月はムーンスターが誇るカジュアルシューズのフェアをやっており、ほぼ全てのスニーカーが店頭にそろっています。
そこで、専門知識を持つ店員さんに直撃しました。
───ジャガーシグマの「CL」って何ですか?
店員:CLというのは「クラリーノ」というアッパー素材のことです。
ランドセルなどに使われている、丈夫で軽い「人工皮革」素材です。
無印のジャガーシグマは、一般的な「合成皮革」となっています。
───無印のジャガーシグマと何か違いはあるんですか?
店員:無印のものと、使う足型やパーツ数などは全く同じですが、圧倒的に軽いのが特徴です。
強度の高い素材なので、アッパーを極限まで軽くすることができるんです。
また、撥水性能が高いので、雨に対する強さも天然皮革や合成皮革とは比べ物にならないです。
───見た目や風合いに違いはあるんですか?
店員:クラリーノは合成皮革に比べて本革により近く、光沢感があります。あと、とにかく柔らかく復元力が強いので中高生がよくやりがちな、かかとを踏む履き方をしてもすぐに元に戻ります。
無印の合成皮革版は、やや光沢が抑え気味ですね。
───どっちが売れてるんですか?
店員:どっちがというのは難しいですが、今、主に流通しているのはCLです。
両足合わせてもペットボトルよりも軽い抜群の軽さが人気です。
(※銀座店でもCLをおいていました。)
クラリーノとは?
クラリーノとは、株式会社クラレが1964年に開発した人工皮革素材で、人工皮革で事業化に成功したのは世界で初めてといわれています。
不織布にポリウレタン素材をしみこませることで、化学素材の撥水力、耐久性と布ならではのしなやかさと軽さを両立することに成功しました。素材の構造が本革に近く、質感の再現度が高いことも特徴で、織物の表層にコーティングする構造の合成皮革だと、コーティング面がはがれたり割れたりする場合がありますが、布に染み込ませているクラリーノは劣化しづらいと言えます。
こういうと良いことづくめのようですが、弱点としては「原価が高い」ということが挙げられます。
それが、消耗品であるスニーカーでの普及が進まない理由だと考えられますが、本革と見た目でほとんど差がない上、軽量性と耐久性もあるため、高価かつ長年使われることを想定したランドセルなどによく活用されています。
ジャガーシグマを選ぶ時のコツ
ジャガーシグマを選ぶ時には、型番までよく確認して選びましょう!
CLがついているクラリーノ製か、無印の合成皮革かお好みによって好きな方を選びましょう。最近ではあまり店頭では買えなくなっているので、ネット通販を活用することをオススメします。