【ASICS GEL-KAYANOはなぜ人気?】おじさんぽくてダサいのに人気沸騰した理由を徹底解説

【ASICS GEL-KAYANOはなぜ人気?】おじさんぽくてダサいのに人気沸騰した理由を解説 アシックス
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はじめに

「最近、ASICSのスニーカーってよく見かけるな…」と感じている人、きっと多いはず。とくに話題なのが、ASICSのランニングシューズの代表格「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)」シリーズです。

もともとはガチなランナー向けに作られたこの一足。ところが今では、ストリートやファッションシーンでも大注目の存在に変わりつつあります。

なんで急に人気になったの?」「カヤノって、正直ちょっとダサくない?」——そんな素朴な疑問を持つ人のために、この記事ではKAYANOの基本からブームのきっかけ、そして今後の行方まで深掘りしていきます。


GEL-KAYANOってどんなスニーカー?

ASICSの元デザイナー「榧野俊一(かやの しゅんいち)」

GEL-KAYANOという名前は、ASICSの元デザイナー「榧野俊一(かやの しゅんいち)」さんから取られたもの。30年以上前、彼が設計した“安心して長く走れる”ランニングシューズがはじまりです。

そこから改良に改良を重ねて、今ではなんと第30代目(GEL-KAYANO 30)まで登場。もはや“老舗シリーズ”といっても過言ではありません。

デザイン上の特徴

KAYANOはその時代ごとのデザイン進化を経ながらも、以下のような一貫したテーマを持ち続けています。

  • 有機的で流れるようなパネル構成(GEL-KAYANO 14以降特に顕著)
  • 多層構造のアッパーが演出する立体感とボリューム
  • メタリックや光沢素材を効果的に使った近未来的な印象

ファッションシーンで評価されるようになった背景には、こうした視覚的な「抜け感と重厚感のバランス」もあります。

機能上の特徴

KAYANOはランナーの足を守るためのテクノロジーが惜しみなく投入されています。 – ASICS独自の衝撃吸収材「GEL(ゲル)」をかかとや前足部に内蔵 – 中足部を安定させる「トラスティックシステム」や「DuoMaxサポートシステム」 – 長距離対応のクッション性と安定性を両立したミッドソール構造

これらの機能により、GEL-KAYANOは30年にわたり「安心して長く走れる一足」として支持されてきました。

GEL-KAYANOは、ASICSが1993年に発売した高機能ランニングシューズシリーズ。足の安定性や衝撃吸収性に優れた「GELテクノロジー」を搭載し、30年以上にわたりアップデートされてきたASICSのフラッグシップモデルです。

  • 主にフルマラソンや長距離ランナーに向けて設計
  • 足の内側が倒れこむ“オーバープロネーション”を抑える安定構造
  • 最新モデルでは「GEL-KAYANO 30」までリリース

とにかく履き心地とサポート性能に優れており、“ガチ”の機能美を持つ一足です。

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なぜ「今」KAYANOがファッション界で人気なのか?

GEL-KAYANOは、「かっこいい!」と感じる人もいれば、「いやいやちょっとダサくない?」と思う人もいる、まさに評価が真っ二つに分かれるスニーカー。

でも実は、そこがKAYANOの面白いところなんです。

もともと機能重視で作られているから、見た目もちょっとゴテゴテしてて“武骨”。ゴツめのシルエットや、ややクラシックなデザインが一部の人には敬遠されていました。でも、それが今は「逆に新しい」「そこがカッコいい」と再評価されている。いわば“ダサかっこいい”の代表格になりつつあるんです。

ここ数年でKAYANOが再注目された背景には、単なるトレンドの流れだけでは語れない、いくつかの要因が重なっています。

1. 人気のきっかけ:海外でのカルチャー浸透

2020年前後、GEL-KAYANO 14が海外のストリートファッション界で再発見されました。

JJJJoundやA.P.C.とのコラボなども話題となり、海外ファッションアイコンやモデルがKAYANOを着用することで、“知る人ぞ知る名作”から“今履くべき一足”へと格上げされたのです。

2. トレンドの変化とシンクロしたデザイン

近年のファッションでは、2000年代初期の「Y2K」や、厚底で存在感のある「ダッドシューズ」系がトレンドに。GEL-KAYANOはまさにこの流れにフィットするデザインを持っており、懐かしさと新しさを同時に演出できる稀有な存在となっています。

3. 人々の“今の気分”に刺さった

  • 他人と被りたくない
  • 派手すぎないロゴレスな本物志向
  • 機能性がしっかりしていて長く履ける

このようなユーザー心理に対して、KAYANOは「ファッション性×実用性×信頼性」を兼ね備えた答えになったのです。


KAYANOブームはいつまで続く?

スニーカーのトレンドは移り変わりが激しく、「去年は履いてたけど、今はもう…」なんてこともよくあります。でも、GEL-KAYANOに関しては、単なる流行り物とはちょっと違う空気を感じている人も多いのではないでしょうか?

というのも、ASICSはこのKAYANOブームを“偶然のヒット”で終わらせず、しっかりと戦略的に育てています。

過去モデル(特にGEL-KAYANO 14や21)の復刻は、ノスタルジーを刺激しつつ、今のファッション文脈にもフィット。これって、ただ古いものを出すだけじゃなく、ちゃんと「今っぽく響く見せ方」を意識している証拠なんです。

また、KAYANOはモード、ストリート、スポーツといったジャンルの垣根を軽やかに飛び越えることができる、ちょっと稀有なスニーカー。細やかなアップデートで獲得したデザイン性でいろんなスタイルに馴染む“順応性”により、大ブームが去っても、こだわりの一足として履き続けられるポジションをキープできそうです。

いまのスニーカー選びは、「周りと被らないけど、ちゃんと理由のある1足が欲しい」という気分が強い。KAYANOは、そんな“こだわりたい派”にピッタリの存在でもあるんですよね。

ブームの熱量としては、2024〜2025年あたりがひとつの山場かもしれませんが、しかし、それを越えてもKAYANOは“着実に定番化していくスニーカー”の代表格になっていくのではないでしょうか?

単なる一過性の「バズり」ではなく、ニューバランスやサロモンと同様に、“次世代の定番枠”として定着していく可能性が高いと考えています。


まとめ

ASICSのGEL-KAYANOシリーズは、長年ランナーから信頼を得てきた“機能美の塊”でありながら、いまやファッションシーンにおいても確固たるポジションを築きつつあります。

トレンドや気分にうまく乗れたのは偶然ではなく、「本質的な良さ」が再発見された結果。今後は一過性のブームを超え、定番スニーカーとして確実に支持を広げていくでしょう。

機能、デザイン、カルチャー。すべての要素を兼ね備えたGEL-KAYANO、今こそチェックしておきたい一足です。

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