今、広島が熱い!
広島カープの大活躍でかつてないほど、広島県が盛り上がっています。広島を代表する企業である自動車メーカーマツダも業績好調で、社会的にも工業的にも最もアツい地域だといって良いでしょう。
そんな、広島県にメイドインジャパンで大注目のスニーカーブランドが存在します。
それが「スピングルムーブ」です。
今回は広島ブランド「スピングルムーブ」を大解剖します!
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目次
広島ブランド「スピングルムーブ」とは?
私も愛する広島ブランド.スピングルムーブ‼️アンガ田中さんも履いてます(´∀`)#スピングルムーヴ#スピングルムーブ #spinglemove#spinglecompany #アンガールズ#田中卓志 #広島#こんなの知ってた pic.twitter.com/4t3O7E2dN7
— しまっかーとにー55 (@pau1smccartney) 2018年3月1日
広島出身芸人のアンガールズをはじめ、多くの芸能人も愛用する広島発のスニーカーブランドです。
株式会社スピングルカンパニーは、約80年前に広島県府中市で創業した老舗のゴムメーカーです。その地元企業が、自社のバルカナイズド釜を生かした自社ブランド制作に着手し、2002年「スピングルムーブ」が誕生しました。
「日本製であること、流行に左右されないこと、個性的であること」をブランドコンセプトに掲げ、日本らしい丁寧な手仕事を生かしたスニーカーを生み出しています。
その作品群は日本のみならず、海外でも高い評価を受け、パリコレやミラノコレクションといった世界的なファッションショーでも着用されるなど国内外で高い評価を受けています。
スピングルムーブの本社はどこ?
本社は広島県府中市です。
府中市は江戸時代から家具作りの町として有名で、特産品の「府中家具」は婚礼などに多く用いられる定番ブランドとなっています。また、リョービなどの有名企業の本社も府中市内にあり、広島県内における内陸の一大工業地帯となっています。
そんな、「職人の町」広島県府中市から、世界に向けてメイドインジャパンを発信するのがスピングルムーブなのです。
スピングルムーブのブランドロゴの意味
スピングルムーブのブランドロゴは斜めに描かれた直線の周りをらせん状の矢印が回るコマのようなデザインです。
それぞれのデザインには全て意味があるそうですが、実はこのロゴ、ファンの間ではちょっと不評です(笑)。ナイキやアディダスなど有名スニーカーブランドがシンプルなモチーフを採用する中、ちょっとゴテゴテした感じだからでしょうか?
ただ、他には無いデザインと色使いなので、今後のメジャー化に期待です。
スピングルムーブのスニーカーの特徴
一目で分かる特徴は一風変わったアウトソールです。
独特のシワを刻んだアウトソールが靴底全体を巻き込むようにピッタリと圧着し、やや爪先が巻きあがっています。このアウトソールは一点一点手作業で張り合わされており、柔軟性が非常に高く、独特のシワが屈曲性とグリップ力を生み出しています。
日本でも三社しかないといわれるバルカナイズド釜をもつ会社だからこそ出来る丁寧な仕事です。
また、もう1つの特徴としてはアッパー素材の品質です。レザー中心のアッパーは、窯の圧力と熱に耐えられるよう高品質のものを厳選し、職人の手作業で加工・製造されています。同じに見えて一足一足違う表情がある味のあるスニーカーに仕上がっています。
スピングルムーブが得意とするバルカナイズド製法とは
バルカナイズド製法とは、布や革とゴムという全く異なる素材をピッタリと密着させるために、素材とゴムを仮接着した状態で窯に投入し高温・高圧をかけてスキマを限りなくなくして圧着させるという、170年前から続くスニーカー作りの基本製法です。
バルカナイズド製法で作られたシューズは、接着剤方式に比べ靴底がはがれにくく、耐久性・柔軟性に優れるという特徴があります。
現在でも多くのスニーカーで用いられている手法ですが、手間と設備投資が必要な製法のため製造できる工場が減っています。
スピングルムーブの代表的モデル
スピングルムーブ SPM-101
記念すべきスピングルムーブのファーストモデルにして、一番人気の定番商品です。
日本人の足型を研究し、日本人にとっての履き心地を追求したスピングルムーブの魅力が全て詰まったモデルです。
スピングルムーブ SPM-168
スピングル定番モデルの一つです。
足の甲付近のボリュームを抑え、スッキリした薄めのシルエットに、デザインアクセントとなる二本線を添えたハイセンスな一足。このトリコロールは一番人気のカラーです。
スピングルムーブ SPM-110
こちらも1、2を争う人気の一足。
アッパー全体に軽量性と柔軟性に優れたカンガルー革を使い、他のモデルよりも強めに巻き上げたソール形状を採用しています。インソールにも独自のクッション素材を組み込み履き心地も抜群です。
スピングルムーブ SPM-211
スピングルムーブとしては初となるベルクロ採用スニーカー。ソールを囲うように配置された刺し色のラバーがオシャレさを強調しています。
スピングルムーブ SPM-442
脱ぎ履きしやすいサイドゴアを採用したミドルカットのスニーカー。スポーツ用のスパイクなどで使用されるカンガルーレザーを贅沢に使用しています。他のモデルよりソールの巻上げが少なく靴底がフラットな印象なのも特徴です。
スピングルムーブ SPM-141
レザーへのこだわりが強いスピングルムーブの中では珍しい、キャンバスをアッパーに使用したモデル。通気性に優れたジュート麻を使用した、夏場にも嬉しい設計です。素材はキャンバスですがモデルはスピングルムーブのオーソドックスな形状なので、履き心地もバッチリ。
スピングルムーブ SPM-124
シルバー×ブラックでひび割れのようなランダムなデザインが特徴の変り種。黒の牛革の上に銀箔を貼り合わせ、あえてひび割れのような加工を施すことで、サメ革のような質感を生み出しました。派手に見えますが、意外にも落ち着いた雰囲気で、どんな服装にも合う万能選手です。