アディダスの都会派スニーカー「Adidas Originals NMD」
あのアディダスが特設サイトを開設してまで激押ししているのがこの「Adidas Originals NMD(エヌエムディー)」シリーズなのですが、意外にも世の中にその特徴を簡潔に伝えるページが少なく、「カッコイイしハイテク感を感じるけど詳しくはよく分からない」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、当サイトがより簡潔に「Adidas Originals NMD」の良さを、独自の視点から解剖しお伝えしたいと思います。
目次
NMDはアディダスの歴史そのもの!
過去の名作スニーカーのエッセンスとテクノロジーを融合
NMDのデザインは、まさにアディダスの歴史そのものといえます。
どの時代も常に最先端技術を追求し、競合他社との技術競争を勝ち抜いてきたアディダス。
その勝因の一つには、最先端技術をただつぎ込むだけではなく、時代のトレンドを掴み、売れるデザインに落しこむデザイン力も大きく寄与しています。
そんなアディダスの、「戦いの歴史」の中で培われた、最先端のハイテクさとデザイン構築力で、過去にリリースした多くのモデルからそのエッセンスを抽出し、現代のデザイナーのセンスで新たに生まれ変わらせたのがNMDシリーズです。
アディダスのトップデザイナーが手がけるNMDのテーマは「都市冒険」
アディダスのグローバルデザインのバイスプレジデントを務めるニック・ギャルウェイ氏曰く、NMDのテーマは「都市冒険」だと言います。
「都市は、人と文化と出会う場所だと思うんです。旅という観点でいえば、20年くらい前でも旅の制約は多く、世界を今よりずっと大きく感じていたはず。でも、今や簡単に世界中を旅することができ、都市の距離感もますます近く感じます。その変化に従って、現代の旅や都市生活にマッチするスニーカーが作りたいという思いが原点としてあります。それに、旅をする時は、持ち物が必要最低限となり、本当に重要なものだけを持っていくことになる。NMDはそんなときに使われるスニーカーであってほしいですね」
彼の言葉を読み解くと、NMDの特徴とは、
- アスファルトを中心とする固い路面でもストレス無く歩ける機能性
- 現代の都市の情景にマッチした都会的なデザイン
ということが出来るでしょう。
そのコンセプトは、これからご紹介する各特徴と機能からも伺い知ることが出来ます。
⇒「Adidas Originals NMD」の他のモデルを検索
80年代の名作たちからインスピレーションを受けたハイテクデザイン
NMDは80年代の名作たちから多くの影響を受けています。
80年代といえば、世界的なランニングブームの真っ只中。
70年代までは、競技者向けのシンプル、軽量が良しとされた時代。そこから80年代に入り、健康ブームで一般人ランナーがマイシューズを履いて街中を走る時代になりました。市場規模も一気に広がり、各社が一斉に耐久性と性能を併せ持つソールの開発に乗り出したことで、スニーカーの高性能化が一気に進んだ時代です。
デザイン面では、この時代、まだ見ぬ21世紀に向けての期待の高まりから、未来的なデザインやデジタルデザインが大流行しました。
カシオのデータバンクやGショック初号機が発売され世界的に大ヒットしたり、映画「バックトゥザフューチャー」が大旋風を巻き起こしたのもこの80年代です。
NMDは、そんな80年代のシューズの中でも、ボストンマラソン用に開発された「BOSTON SUPER(ボストンスーパー)」
シューズ内にマイクロコンピューターを内蔵してしまうという革新的な一足「MICROPACER(マイクロぺーサー)」
ミッドソールのプレートが差し替え可能になっており、自分でソールの固さを調整できる機構を採用した「RISING STAR(ライジングスター)」など、
「時代の徒花」とも言えるハイテクシューズから多くの要素を吸収しています。
カラーリングやソールサイドのプレート形状などはまさに「そっくりそのまま」ですね。
アディダスの誇るBOOST™テクノロジーを搭載したミッドソール
とはいえ、古いものを取り入れるだけではありません。最先端を取り込むことこそ「アディダスのイデオロギー」です。
テクノロジーの面では、ソールにアディダスが誇る最先端のBOOST™テクノロジーを採用。現在主流のEVAソールを上回る衝撃吸収性と軽量性、そして柔らかさを併せ持つアディダスイチオシのソールを搭載しています。
NMDのテーマである「都市冒険」というテーマを実現するに当たり、このBOOSTソールの歩き疲れの無さと、固いアスファルトの路面も苦にならない柔らかい履き心地は必須の要件だったんでしょう。
⇒「Adidas Originals NMD」の他のモデルを検索
主要モデルではフィット感抜群の「プライムニット」を採用
また、主要モデルではフィット感抜群の「プライムニット」を採用したモデルを展開しています。
プライムニットは、アディダス独自の製法で編みこまれたニットアッパーで、通常のスニーカーのアッパーが複数のパーツの縫いあわせで設計されているところを、全ての面が一体化した1つの生地で構成されています
その結果、無駄な材料や縫い目無くし、軽量化を実現しているというわけです。その上、通気性や足を入れたときのフィット感も向上するといういいとこだらけのアッパー。
パーツが少ない分デザインがシンプルになりがちなニットアッパーですが、その分、アッパーそのものに柄をあしらったり、伝統工芸の刺し子デザインを加えたりと様々な遊び心を注ぎ込んでいます。
いかがでしたでしょうか、NMDがいかにアディダスの戦略商品化が分かっていただけたのではないでしょうか?
是非、一足コレクションに加えてください!