スニーカー界には初めての登場から数十年以上愛され続ける幾つかの伝説的モデルが存在します。その中でも、もっともシンボリックでエピソードに事欠かないのがナイキの「エアジョーダン-AIR JORDAN」です。
日本では、伝説のバスケット漫画「スラムダンク」で桜木花道が黒赤のジョーダン1を着用したことでも有名ですね。
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未だに入手困難!抜群の人気を誇る元祖イケてるバッシュ
エア・ジョーダンは伝説のバスケットボール選手、マイケル・ジョーダン選手がナイキとの協力で開発し、試合中に着用したことで入手困難なほどの人気を博したモデルです。
その最初のモデルは1985年にリリースされ、2015年で30周年を迎えたのですが、未だにその人気は衰えることを知りません。
最新モデルが出るたびに店頭では整理券を必要とするほどの大行列となり、中古でも高値で取引されるなど、ナイキを代表するウルトラレアモデルとして君臨しています。
スニーカーの歴史的には、エアジョーダンの成功がきっかけとなり、様々なスポーツ選手とコラボレーションした「シグネチャーモデル」が販売されました。いわば、元祖中の元祖と言える一足です。
世界で最も有名なブランドアイコン「ジャンプマン」
エアジョーダンといえば、その印象的なダンクシュートをするマイケルジョーダンのシルエットを形どったロゴですよね。
このロゴは「ジャンプマン」と呼ばれ、シリーズの中でもジョーダン3以降に採用されたマークです。
今や、このジャンプマンと現役時代の背番号23番をブランドロゴとして、独立したブランド「ジョーダン」としてのブランディングを開始するなど、スニーカー界で最大のアイコンとなっています。
エアジョーダン自体は、競技用としてはもちろん、1990年代以降では世界的にストリートモデルとして人気を博し、日本でも街中でジョーダンのワンハンドダンクを形どった「ジャンプマン」ロゴを見かけるようになりました。
黒と赤のカラーリングは自由への闘争の歴史
本日取り上げる「エア・ジョーダン1」は、そのエアジョーダンシリーズの元祖となるエポックメイキングな一足。
それまでのバスケットボールシューズの常識では、アディダスのスーパースターのような白一色が当たり前。
実際のバスケットボールの規則でも、「白の面積が80%以上使用したシューズを使用する」という決まりすらありました。
そんな中で、リリースされた全面シカゴブルズカラーの「ジョーダン1」は全世界を驚かしたと言います。
もちろん、規則に違反しているので、マイケル・ジョーダンには罰金が科され、一試合ごとに50万円もの罰金が科されましたが、当時まだまだ新興メーカーだったナイキもこのコラボに社運をかけ、その罰金をジョーダンに変わってなんと肩代わり。
ジョーダンとナイキは高額の罰金を払いないがらプレーし続けました。
この赤黒のカラーリングにはそのような反骨の歴史も詰まっているんですね。
エア・ジョーダン1はジャンプマンではなくウイングロゴ
そして、このジョーダン1にはナイキ社のロゴである「ウイングロゴ」が採用されています。
それは当時、まだジャンプマンのロゴが存在しなかったからなんですね。
ジャンプマンが登場したのは、上で言ったようにジョーダン3から。
広告用に撮影したジョーダンの写真をロゴに採用したのはこの数年後となります。
下の動画は販売開始当時のCM。CMのメッセージはNBAの古い体質と無意味な制度を皮肉った内容になっています。もちろん、ロゴはウイングロゴです。
歴史的に見て、ジョーダン1はウイングロゴだからこそいいわけなんですね。
いかがでしたか?是非、足元からバッシュの歴史を感じてみては?!