オニツカタイガーのスタンダードモデル「オニツカタイガーメキシコ66」。
オニツカタイガーが誇る最もレトロなスニーカーであり、芸能人にも多くのファンを持つブランドアイコンと言える一足です。
今回は、その人気の秘訣と特に人気のカラーについて言及していきます!
目次
70年代に陸上アスリートのために作られたこだわりのデザインの数々
1970年代に開発された、陸上スパイクシューズからインスピレーションされたヴィンテージテイストが溢れるモデルです。
通称「体育館シューズ」などと呼ばれることもあるのですが、よく見るとその細かいこだわりに頭が下がります。
薄底ソールはスピードの追求の結果
メキシコ66の一番の特徴はその薄底なシルエットです。
スプリンターの爪先着地を意識し、シューズとしての軽量性を突き詰めた結果のデザインとして、つま先まで巻き込むように見事に圧着させたアウターソール。そしてスエードと皮を組み合わせたボディが生まれました。
補強のため「必然」から生まれたタイガーストライプ
そして、当時の技術では補強が難しかったアッパーサイドと、カカトに配された「タイガーストライプ」。かかとにまで「×」状のストライプが配されているのはメキシコ66だけです。
これが、シューズとしての強度を飛躍的に高めることに成功した、当時最先端のテクノロジーなのです。
どうですか?ただの飾りじゃないと思うと急に愛らしく見えてきませんか?
足型を計算しつくした軽い履き心地と通気性
オニツカタイガーメキシコ66は、「疲れやすい」と揶揄されることもあります。
確かにかなり薄底なので地面との距離が近く、疲れる感覚を持つ人もいるかもしれません。しかし、ソールは意外にクッション性も良く、耐久性もあるので実は安心して毎日履ける一足です。
ニューバランスの上位モデルで感じられるようなフワフワな着地感とは異なりますが、メキシコ66は、むしろ「はだし感覚」の心地よさを感じられる履き心地と言えます。
また履き心地という意味では、日本人の足型を知り尽くしたアシックスの設計のため、フィット感と土踏まずの形状まで計算されたインナーソール(中敷き)が歩き疲れを防止します!
絶妙かつ豊富なカラーリングが人気の秘密!
メキシコ66といえば、映画「キルビル」でユマ・サーマンが着用したという黄色いモデルが圧倒的に有名です。
また近年では、世界的なファッションデザイナーであるアンドレア・ポンピリオとコラボしたド派手なモデルなど、そのカラーバリエーションの豊富さにも注目されています。
原色を中心としたビビッドなカラーリングに目が行きがちですが、普段使いでも全く問題の無い、ベーシックなカラーもクラシック感満載でオススメです!
その振れ幅の大きさも人気の秘密です。
オニツカタイガーメキシコ66の人気色一覧
圧倒的定番「バーチ/インディアンインク」
メキシコ66の圧倒的な定番であり、一番人気のカラーです。人気の秘訣はそのクラシカル感。ただの白ではなく「オフホワイト」のカラーリングが年月を経た印象を与え、渋みを演出します。
映画『キルビル』で人気を獲得「イエロー/ブラック」
映画「キルビル」でユマ・サーマンが着用したことで人気に火が付き、一時は日本中の店頭から消えた「黄色オニツカ」。着る服を選ぶかもしれませんが、履きこなすことが出来れば最強のファッショニスタです。
いわゆるオリンピックカラー「ホワイト/ブルー」
メキシコ66の中でも最もベーシックなカラーリングと言えるのがホワイト&ブルーです。日本国旗を思わせる白赤と、日本のナショナルカラーの青の組み合わせは「オリンピックカラー」と呼ばれる日本のアイコン的なカラーリングです。
カカトが最高のワンポイント「パラティホワイト」
メキシコ66のスリッポンタイプからご紹介。通常のメキシコ66ではかかとに「ベロ」がついているのが、一つの特徴でありアイコンでもありますが、そこをあえてカラフルな布地に変え、アクセントにしたのが「パラティ」シリーズです。
一見オールホワイトに見せつつ、ワンポイントでハズシを入れる上級者アピールがすごい。
ロシアを思わせる深みのある緑「スプールグリーン/ホワイト」
ロシアンカラーを思わせる、鮮やかでありながらどこか深みのある青と、エンジの「大人」な組み合わせの一足です。白系に比べて革のツヤ感が引き立つため、高級感あふれるカラーリングになっています。
アシックスのコーポレートカラー「アシックスブルー/ブラック」
この紫のような群青のような濃紺色がアシックス社のコーポレートカラーだったのはご存知ですか?コーポレートカラーを大胆にあしらい、黒で引き締めた結果、黄土色のラインがまるで「金」のように見えます。
アシックス愛にあふれる方は是非手に取ってください!
オニツカタイガーとは
オニツカタイガーは、1949年にスポーツシューズブランドとして誕生しました。以来、スポーツシューズブランドのパイオニアとして、斬新なアイデアと技術を積極的に取り入れながら1977年まで進化を続けました。
2002年には、より洗練されたスタイルを求めて、スポーツファッションブランドとして新生。かつて競技用だったシューズはタウンユース用シューズにアップデイトされ、ファッションアイテムとして愛されるように。
新たにデザインされたウェアやバッグにも伝統のディティールとファッションマインドを両立する、オニツカタイガーのこだわりが表現されています。
そのクリエーションへの支持は海を越え、今や日本発信のグローバルブランド“Onitsuka Tiger”として世界的な知名度を誇っています。